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Bill Bruford(ビル・ブルーフォード、ビル・ブラッフォード)

   

人気プログレバンドを渡り歩いた一流のドラマー、Bill Bruford(ビル・ブルーフォード、ビル・ブラッフォード)

ビル・ブルーフォードはプログレッシヴ・ロックを主に、ジャズ・ロック界でも活躍したドラマーである。イエス、キング・クリムゾン、UK、ABWHのメンバー、ジェネシスのライブサポート、そして自身のバンドであるブルーフォードやアースワークスといった活動がある。また、日本人ギタリストの渡辺香津美、ジェフ・バーリンと共にトリオでも活動したことがある。イエスにおけるクリス・スクワイアとのコンビ、キング・クリムゾンにおけるジョン・ウェットンとのコンビ、後期キング・クリムゾンにおけるトニー・レヴィンとのコンビ等、様々なバンドにおいて名ベードラセクションを築き上げた。

長らくビル「ブラッフォード」と日本では表記されており、今でも多くのファンはこの表記を使っているが、実は「ブルーフォード」らしい。

プログレ界では伝説級のドラマーであるが、アースワークスにおける活動を見るとジャズのほうが好きなのではと感じられる。

「こわれもの」「危機」といった黄金期のイエスでドラマーを努めており、イエス脱退後のキング・クリムゾンでも「太陽と戦慄」「暗黒の世界」「レッド」といった傑作に参加している。キング・クリムゾンに共に参加していたジョン・ウェットンとはその後、スーパーミュージシャンを揃えたUKを結成するが、熱い企画先行感でアルバム1枚のみで脱退。UKでも一緒だったアラン・ホールズワースとはブルーフォードを結成するが、わりと短期間で活動停止をする。しかし、ミュージシャン人生を通して有名グループの黄金期に参加しており、逆に調子の悪い時期にはさりげなく参加していなかったり、やたろとタイミングが良い。あげまん。

しかも、構築美を追求していた黄金期のイエス、即興演奏を追求していた黄金期のキング・クリムゾンという対照的なバンドの作品に参加していたのが面白い。
注)キング・クリムゾンの黄金期は人によって見解が異なる

プレイスタイル

ビル・ブルーフォードはサウンドに強い特徴がある。特に、スネア。ビル・ブルーフォードのスネアは非常に高くチューニングされており、叩くと「カンッ」という音が鳴り響く。またリムショットも多用するため、高くチューニングされたスネアと相まって耳に届きやすい。そのため、音が多いイエスやキング・クリムゾンの音楽であろうと、はっきりとリズムの刻みが聞こえてくる。

さらに一音一音を丁寧に叩くタイプであり、無茶な高速プレイはしない。音粒がキレイに一つ一つ聞こえてくるドラミングである。荒々しい叩き方もしないので、彼がドラマーだとバンドのアンサンブルがスッキリとする。ドラムサウンド自体も硬質的であり、それに加えて一音一音丁寧に叩くので、シャープな印象のドラミングである。無駄な響き等も入ってこない。

秩序と混沌

このようにビル・ブルーフォードのドラミングは”秩序”のあるドラミング。暴走することもなく、冷静沈着にドラムを叩きます。ライブでもいつも表情を全く崩さずに、姿勢良くドラムを叩く。

しかし、そのような”秩序”のあるドラミングとは全く別の、”混沌”に溢れた側面もビル・ブルーフォードにはある。それはポリリズムである。ビル・ブルーフォードは昔からポリリズムを多用し、トリッキーなフレーズを曲中に挟んでくる。

キレイに甲高く響くサウンド・丁寧で無駄のないドラミング。このように、秩序の守られたビル・ブルーフォードのドラミング。その秩序をそのままに、トリッキーなポリリズムを挟んでくる様は、なんとも言えない気味の悪さがあります。

この秩序と混沌の共存は、特にキング・クリムゾンの音楽には非常に合っていたと思います。例えば後期キング・クリムゾンはメンバーが全員一流。正確で一切の無駄のないプレイは驚異的です。楽曲も細かいところまで手が込んでいる。しかし、ポリリズムや奇妙な効果音、エイドリアン・ブリューの気味が悪い語り等、秩序だった中に混沌が潜んでいる。

エレクトリックドラム

ビル・ブルーフォードはエレクトリックドラムも導入している。秩序だったビル・ブルーフォードのプレイとエレクトリックドラムは相性抜群です。

まとめ

ビル・ブルーフォードのドラムプレイはプログレッシヴ・ロック界における一つのスタンダードスタイルとまで言えると思います。サウンドは独特。秩序のあるプレイながら、ポリリズム多用でどこか気味の悪さも感じさせる個性的なドラミング。その後多くのドラマーに影響を与えております。

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