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キャロル・ケイ(Carol Kaye)とは

   

キャロル・ケイ

キャロル・ケイ

キャロル・ケイ(Carol Kaye)とは1935年アメリカ合衆国出身のベーシスト、ギタリストである。女性ミュージシャン。

レイ・チャールズ、クインシー・ジョーンズ、フランク・シナトラ、サイモン&ガーファンクルなど、数多くのセッションに参加してきている。なんとあのモータウンレコードの作品にも参加経験がある。また、フィル・スペクターとブライアン・ウィルソンのプロジェクトにベーシストとして中心的に参加してきたことでも知られる。

R&B、ポップス畑を中心に、ジャズといった分野でも活動してきており、その活躍ぶりは横断的。フランク・ザッパの”Freak Out”にも12弦ギターで参加している。

古くからの音楽業界を知っている方ですが、YouTubeでヴィクター・ウッテンやスティーヴ・ベイリーとセッションしている映像があったり、ジーン・シモンズにベースを教えている動画があったり、若手同業者とも交流があるようです。

今でこそタル・ウィルケンフェルド、エスペランサ・スポルディング、ミシェル・ンデゲオチェロ、ロンダ・スミスといった凄腕女性ベーシストは多いが、キャロル・ケイの時代はほぼ皆無だったかと思います。そんな中、第一線で活躍してきた偉大なるベーシストです。

■来歴

両親がプロのミュージシャンという環境で育ち、10代の頃には既にジャズギタリストとしてロス・アンジェルスで活動をする。1957年にはサム・クックのバンドにも抜擢され、その後もビッグネームとの共演を果たす。ただし、この時点ではあくまでギタリストとしての活動である。

1963年、現場にベーシストが現れず、代わりにベースを演奏したことが始まり。仕事の合間にベースの練習を重ね、すぐさまセッションベーシストとして頭角を表すことになる。

1969年には教則本の”How To Play The Electric Bass” を上梓。この教則本の影響で、それまでアメリカでは”フェンダーベース”といわれていたベースギターの呼称を”エレクトリックベース”へと変わる。

長いキャリアの中で数多の現場を経験しており、多くの名盤を支えてきた、隠れた名ベーシストです。

■プレイスタイル

ピック弾きの名手であり、ピック弾きによるプレイスタイルに特徴がある。ピック弾きによって揃った音粒、シャープなアタックを持ちながら女性らしい温かみのあるサウンド、コーダルノートを意識したフレージングなどが魅力。

サウンド

ジャズサウンドでもピック弾きで演奏し、筋金入りのピックプレイヤー。ただし、ロック的なピック弾きとは全く異なる。

クリーンで女性らしい丸みの帯びた温かみのあるサウンドでピック弾きを行うことにより、ウォームながらもしっかりとアタックが効いた独特のサウンドを生み出している。同じタイプとしては、スティーヴ・スワロウ

女性にしか出せないであろう優しいサウンドはオンリーワン。

グルーヴ

グルーヴは深く・重く沈むわけでもなく、横に揺れるわけでもなく、クセがないあっさりしたグルーヴ。

のはずなのだが、超個性的。これも女性特有のグルーヴなのか?自分の身を全面的に預けたくなるような安心感がある。”母性”とも言えるかもしれない。無防備に寝れる。全身を包み込んでくれる優しさがある。

また、ピックの特徴も出ていて、グルーヴにアクセントを与えているのもナイス。リズムが流れていかず、アタマがしっかりと明確に見える。

フレージング

本人も語っているように、コーダルノートを強く意識したフレージング。奇をてらうようなフレージングはあまりないが、コードのつながりを美しく紡いでいくような、流れるようなフレージングが特徴的。元々コード楽器であるギターを弾いていたことが影響していると思われる。

ソロ時はいわゆるバップフレーズを連発する。

■まとめ

基礎的な能力が非常に高く、教科書のように参考にしたいプレイである。それでいて、全く無個性ではないのが凄い。

最近の女性ベースプレイヤーにはとんでもない凄腕が揃っていますが、彼女らとは全く違う凄みをキャロル・ケイは持っている。是非とも聞いていただきたいプレイヤーです。

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