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David Gilmour(デヴィッド・ギルモア、デイヴ・ギルモア)

   

伝説のプログレバンドであるピンク・フロイドのギタリスト、David Gilmour(デヴィッド・ギルモア、デイヴ・ギルモア)

1968年にシド・バレットの役割を補う形でピンク・フロイドに加入している。ギタープレイのみならずヴォーカルとしての役割も持ち、以後バンドを支える。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において2003年は第82位、2011年には第14位となっている。主にストラトキャスターを使う。

ピンク・フロイド以外でもソロ活動を行っており、スタジオミュージシャンとしても多くのセッションに参加している。なんとポール・マッカートニーのレコーディング・ツアーにも参加している。

シド・バレットが脱退した後のピンク・フロイドはロジャー・ウォーターズが力を持つようになり、作詞作曲面でもロジャー・ウォーターズが多くを手掛ける。しかし、ロジャー・ウォーターズの脱退後はデヴィッド・ギルモアがリーダーとしてピンク・フロイドの指揮を執り、楽曲制作も行う。ロジャー・ウォーターズという核がいなくなった後でもピンク・フロイドを継続させることができたのはデヴィッド・ギルモアの力が大きい。

プレイスタイル

ピンク・フロイドはプログレッシヴ・ロックに分類されているが、他の多くのプログレバンドとは毛色は異なる。キング・クリムゾン、イエス、エマーソン・レイク・アンド・パーマーといったプログレバンドは各メンバーの高度な演奏力や難解な楽曲が特徴であるが、ピンク・フロイドは超絶的な技巧等を見せることはなく、幻想的でどこか倦怠感のあるサウンドが特徴であった。

そのため、デヴィッド・ギルモアも他のプログレバンドのギタリストと比較して単純なテクニックでは劣る。ロバート・フリップのように機械の如くシーケンスフレーズを弾くことはない。

一方で幻想的で倦怠感のあるピンク・フロイドの音楽を表現するためのサウンド作りには長けている。ブルージーかつ浮遊感のあるバッキングはピンク・フロイドの音楽において非常に大きな役割を持っていた。

印象に残るギターソロの数々

また、デヴィッド・ギルモアを語る上で欠かせないのは彼のギターソロ。繊細で叙情的な彼のギターサウンドに抜群の構成力、そしてチョーキングといった技が合わさることによって、大変劇的なギターソロが演出される。

特に、”Comfortably Numb”のギターソロはロックの歴史上屈指のソロである。レッド・ツェッペリンの”Stairway to Heaven”に匹敵する劇的なギターソロである。ギターソロへの入り方、間の活用の仕方、効果的な和音の弾き方、繊細なチョーキング、全てが完璧なギターソロです。決して速弾き等はせずに、ひたすら節回しのみでギターソロを盛り上げていく様はあまりに見事。

他には”Money”のギターソロもロックの歴史に刻まれる名ギターソロである。ここでも速弾きは一切使わずに節回しでソロを盛り上げていく。また、ギターソロへの入り方のフレーズも超印象的。個人的な意見ですが、名ギターソロというのはほぼ始まり方と終わり方で決まる。その点、”Money”のギターソロの始まり方は一度聞けば忘れることがない。

印象に残る名ギターソロを多く残してきたデヴィッド・ギルモア。彼はギターの抑揚のつけ方が非常に上手く、安易に速弾きに走らずとも、ニュアンスを変えるだけでギターソロの盛り上がりを演出できるのである。デヴィッド・ギルモアの節回しがあってこそ、これらの曲は歴史に残る名ギターソロになったのです。

まとめ

特筆すべき超絶技巧がないギタリストであるデヴィッド・ギルモア。しかし、彼の凄さは超絶技巧をむしろ全く必要としないほどの、繊細な節回し。チョーキングによってニュアンスを微妙に変えるのが非常に上手く、抑揚を手元で変化させることに大変優れている。そして、この能力があればそれだけで十分であることを教えてくれる。

 - ギタリスト ,

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