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Etienne MBAPPE(エティエンヌ・ムバペ)「手袋ベーシスト」

   

両手に手袋はめてベースを弾くことが特徴のカメルーン出身ベーシスト、Etienne MBAPPE(エティエンヌ・ムバペ)


まず、名前が難しすぎて正しい読み方がわからない問題にぶち当たる。ブルーノート東京のウェブサイトには”エティエンヌ・ムバペ”と書かれていたものの、恐らく、というか絶対に違う。そもそも日本語で発音できるかも謎。実際にライブを見に行った時には「エーティエネ・ンパーッペイ」みたいな呼ばれ方をされていました。日本における表記統一はベース・マガジンさんに頼みたいところです。凄くナイスなプレイヤーなのに、日本であまり有名になっていないのは名前が読めないからだと思う

特筆すべき活動はジョー・ザヴィヌルとジョン・マクラフリンとの活動であろう。ジョー・ザヴィヌルに抜擢された時点で絶対に上手いことは間違いないです。ジョン・マクラフリンも上手いベーシストの発掘には定評があり、カイ・エクハルト、ドミニク・デ・ピアッツア、アドリアン・フェロー等といった優秀なベーシストを自身のバンドに招き入れてきた。つまり、この二人に抜擢されている時点で、エティエンヌ・ムバペが一流ベーシストであることは間違いないのです。

プレイスタイル

独特なグルーヴを持っており、既存のポップス・R&B・ファンク等から離れたものを持っている。また、2フィンガーによるテクニックも高く、スラッププレイも得意である。即興もできる。しかし、個人的にはやはりグルーヴが面白い。癖のあるグルーヴから繰り出される速弾きやスラッピングには中毒性がある。

グルーヴ

ジャンル分けのしにくい独特のグルーヴを持っているのがエティエンヌ・ムバペ。非常にねちっこく、粘り気のあるグルーヴです。粘り気のある液体のようなグルーヴ。まるでスライム。低音でウネウネするようなグルーヴも聞いていて癖になる。

スラップ

スラップテクニックは高いものを持っているが、スラッププレイヤーとして特筆すべきテクニックを持つわけではない。オーソドックスなスラップをする。ただし、そこにエティエンヌ・ムバペのグルーヴが合わせってくる。あのグルーヴでスラップするものだから、相当にクセの強いスラップサウンドが生まれます。特にプルが耳にまとわりついて離れません。エティエンヌ・ムバペはやはりグルーヴが素晴らしい。彼のグルーヴにスラップのようなテクニックを合わせると、オーソドックスに弾いたとしても新しい音が生まれる。

ソロ

メロディアスなソロも得意とするが、グルーヴを活かした低音でウネウネと音を動かしていくようなソロプレイも得意としている。基礎的なテクニックは当然高いので、速いフレーズも難なく弾くが、グルーヴを活かしたソロがやはりエティエンヌ・ムバペの真骨頂。カメルーン出身であることが影響しているのか、既存の枠にははまらないような独特なソロを行う。

まとめ

アフリカ出身のベーシストというのはグルーヴの点で、他のベーシストとは異なる感覚を持つことが多い。既存の音楽には囚われないようなグルーヴを持っており、出身地の環境に影響を受けているのだと思われる。エティエンヌ・ムバペもそのようなベーシストであり、自身の故郷のグルーヴと西洋の音楽を融合させることにより、一味変わったベースプレイを聞かせる。

 - ベーシスト

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