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John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)

   

レッド・ツェッペリンのベーシストである、John Paul Jones(ジョン・ポール・ジョーンズ)

ベース以外にもキーボード、ギター、シタール、マンドリン等様々な楽器を弾くことができるマルチプレイヤーである。レッド・ツェッペリンの名曲”Stairway to Heaven”では彼が鍵盤を弾いている姿を確認できる。また、作編曲家、プロデューサーとしても大変優秀である。

レッド・ツェッペリンとのベーシストとしての活動が最も知られており、ジョン・ボーナムとのベードラセクションはロック史でも屈指。ジミー・ペイジ、ロバート・プラント、ジョン・ボーナムと比べて地味な印象を受け、彼らの影に隠れているように見えるが、実力自体は超一流であり、彼のプレイあってこそのレッド・ツェッペリンであることは間違いない。また、作曲能力も優れており、レッド・ツェッペリンにおける貢献度は大きい。

愛称はジョンジー。

プレイスタイル

ジョン・ポール・ジョーンズは ベーシストとしてのバランス感覚に優れており、随所に散りばめられたセンスのあるプレイが光る。全てのベーシストの参考になるようなプレイを行う、教科書的存在。楽曲に合わせたサウンドに、R&B的な感覚のグルーヴ、曲に馴染むフレージングが特徴であり、大変堅実なプレイスタイルである。

ただし、堅実だからといってつまらないプレイであるわけではない。確かに派手なプレイはしないが、聞けば聞くほどそのバランス感覚に驚かされるような、いぶし銀的プレイに溢れている。レッド・ツェッペリンが活躍していた時期はジャック・ブルース、ジョン・エントウィッスルティム・ボガート等のリードベーシストが活躍しており、彼らと比べるとジョン・ポール・ジョーンズのベースは一聴すると地味である。だが、レッド・ツェッペリンを聞いていけばわかる。ジョン・ポール・ジョーンズはとんでもなく凄い。楽曲の一部として完全に溶け込んでいるベースラインは、一切の無駄を感じさせない。ベーシストの鑑たるベースプレイであり、大変参考になります。

ボンゾ×ジョンジーのリズムセクション

ロック史に燦然と輝く珠玉のリズムセクション、それがボンゾ×ジョンジー。歴史にたらればはありませんが、もしレッド・ツェッペリンのドラムがボンゾではなかったら。。。。。もしレッド・ツェッペリンのベースがジョンジーでなかったら。。。。。恐らくレッド・ツェッペリンは全く別のバンドになっていたでしょう。

ジョン・ボーナムとジョン・ポール・ジョーンズのリズムセクションは、月並みな表現ですが、とにかくこれ以上ないくらいに相性が良い。二人で作り出すグルーヴはお互いを上手い具合に相互で補完し合っている。ジョン・ボーナムのグルーヴの隙間にジョン・ポール・ジョーンズが入り込んだり、二人で揃ってレイドバックさせて曲のグルーヴを重々しくしたり、お互いがお互いが持っているグルーヴの感覚を把握している。楽器で会話をするということはこういうことなんだな、というくらいに二人のコンビネーションはあまりに美しく心地が良いです。

R&B的なグルーヴ

ジョン・ポール・ジョーンズのグルーヴが面白いのは、ストレートなロックよりもR&B的なグルーヴである点である。ジョン・ポール・ジョーンズ自身はかなり幅広い音楽を聞いてきており、いろいろな音楽を自分のプレイに恐らく反映させてきている。そのため、ロック一辺倒のグルーヴとは異なるグルーヴ感覚を持っている。

レッド・ツェッペリンがハードロック・ヘヴィメタルへ繋がる礎を築いているにも関わらず、ジョン・ポール・ジョーンズのグルーヴがR&B的であるということは興味深い。もちろん、ストレートなロックグルーヴも弾くことは可能ではあるが、その場合でも彼のグルーヴには横ノリが顔を覗かせるのである。

レッド・ツェッペリンのグルーヴが心地良いのは、ジョン・ポール・ジョーンズのR&B的なグルーヴが大きな要因の一つとなっていることは間違いない。

多彩な演奏

ジョン・ポール・ジョーンズの一つの特徴として、演奏が多彩であることがある。グルーヴはR&B的な部分がありますが、それも楽曲によって大きく変えることができる。「幻惑されて」のように深淵に沈み込むようなダークなグルーヴ、アキレス最後の聖戦のように疾走感に溢れるグルーヴ、という風に楽曲によってグルーヴを自在に変えられる。

サウンドも根底には「ジョンジーらしさ」がありますが、これまた楽曲によってドラスティックに変えていきます。クリーンなサウンドで弾く曲もあれば、少し歪ませたサウンドで弾く曲もある。

ジョン・ポール・ジョーンズは楽曲によって演奏を大きく変え、そこに強いプロ意識を感じます。ベーシストとしての自我より、楽曲を第一に考えており、曲が欲しているサウンド・グルーヴを追求しているように感じます。彼のベースプレイは、楽曲を良くするための細やかなこだわりが随所に顔を出すので、聞く度に新たな発見があります。相当細かな工夫がなされております。

有名な”Whole Lotta Love”では、実は1オクターヴ低い弦を同時に弾くことにより低音を出す工夫がされていたりと、、、、、彼のベースプレイは芸がいちいち細かく、ベーシストにとっては宝の山です。素晴らしいアイディアに溢れています。

フレージング

ジョン・ポール・ジョーンズはフレージングについても、楽曲を第一に考えております。バランス感覚に大変優れており、出すところは出す、引くところは引く。この出し引きについては彼の右に出るものはいないのではないかと思わせる程の絶妙さ。

堅実なベースプレイが特徴ではあるが、意外とフレーズを動かしていることもあるジョン・ポール・ジョーンズ。しかし、その際にもあまりにも楽曲に溶け込みすぎて、ベースが動いているような印象を与えない。ひたすらに楽曲を良くするためだけにベースを弾いていないとこうはなりません。

“Communication Breakdown”での曲を滑らかにする効果を与えるベースライン、”Good Times Bad Times”におけるウネりのあるグルーヴィなベースライン、”移民の歌”のスケールを上昇しているだけなのに異様な緊張感を与えるベースライン、彼の素晴らしいベースラインは語り出したらキリがない。

同時期のリードベーシストみたいに、強烈に前に出てくるようなベースラインではない。しかし、そのベースラインが楽曲に与えている効果に注目しながら聞くと、彼のベースラインの素晴らしさがわかってくる。

まとめ

堅実なベースプレイで地味な印象があるかもしれないジョン・ポール・ジョーンズ。しかし、彼のベースプレイを注意深く聞くと、楽曲を良くするためにこだわった、細部に行き渡る工夫に気づくはずである。絶妙なバランス感覚で、楽曲においてカメレオンのようにベースプレイを溶けこませており、中々彼の凄さに気づきにくいかもしれない。だが、気づくとわかる、ジョン・ポール・ジョーンズのベースプレイの凄さ。

曲によって変わるサウンド、グルーヴ。楽曲に美しく溶け込むフレージング。全てが完璧。ロックベース界の宝であり、もっともっと評価されていいベーシストであります。ベースとはなんぞや、という質問に対する答えが彼のプレイに全て詰まっています。

 - ベーシスト ,

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