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ラリー・カールトン(Larry Carlton)とは

      2017/05/17

ラリー・カールトン(Larry Carlton)とはアメリカ合衆国出身の人気フュージョン・ジャズギタリストである。

ソロ活動を筆頭に、ジャンルを越えたギタリストとのセッション等を行っており、多くのギタリストからのリスペクトを集めている。また、リー・リトナーと共にフュージョンブームを支えたギタリストとしても有名である。

■来歴

6歳の時にギターを始めているが、ジャズには中学生の頃にジョー・パスの演奏を聞いて興味を持つ。以後、バーニー・ケッセル、ウェス・モンゴメリー、B.B.キングといったギタリストから影響を受けながらギターの腕前を磨く。また、サックスプレイヤーのジョン・コルトレーンにも影響を受けている。サックスプレイヤーではあるが、ジャズ界においてジョン・コルトレーンは楽器を問わず幅広いプレイヤーに影響を与えており、ギタリストでいえばジョン・マクラフリンも挙げられる。

ファーストソロアルバムは1968年の『With a Little Help from My Friends』だが、本格的なソロ活動自体はワーナーと契約した1977年以降となる。それまではジャズ・ロックグループとして有名なクルセイダーズ、そしてセッションをメインに活動している。

セッションギタリストとしては、ジョニ・ミッチェル、マイケル・ジャクソン、ジョン・レノン、ジェリー・ガルシア、クインシー・ジョーンズ、スティーリー・ダンといった大物と共演している。

ワーナー契約後は1978~1984年の間に6つのアルバムを発表している。代表曲”Room 335″を収録した『Larry Carlton』等、フュージョン界に残る名盤を発表しており、以後はソロミュージシャンとして確立した地位を築く。ちなみに『Larry Carlton』は、ラリー・カールトンがスティーリー・ダンの名盤『Aja』にセッションミュージシャンとして参加した後に発表された作品であるが、その影響が色濃く出ている。特に”Room 335″は”Peg”からの影響が明白である。

ソロ活動で成功したラリー・カールトンだが、その成功に胡座をかかず、趣向を凝らした企画をその後も積極的に行っている。ラリー・カールトンはギタリストとしての腕前はもちろん一流だが、それだけではなく、思わず興味を掻き立てられるような企画を行うのも魅力のひとつ。

アコースティックジャズアルバムの制作、リー・リトナーとのデュエットアルバムの制作、TOTOのスティーヴ・ルカサーとの活動、ロベン・フォードとの活動、B’zの松本孝弘とのアルバム制作など。特に、B’zの松本孝弘とのコラボは多くの日本人を驚かせただろう。しかも、グラミー賞を受賞してしまうのだから、なおのこと。ジャンルにこだわらずにミュージシャンとコラボを行うのは、ラリー・カールトンの魅力である。

また、スタンリー・クラークビリー・コブハムとのバンド活動、ネイザン・イーストとボブ・ジェームスとハーヴィー・メイソンといったミュージシャンが参加しているフォープレイといったバンドでの活動も行っている。

■プレイスタイル

フュージョンブームを支えたギタリストであるラリー・カールトン。特に、同時期に活躍したフュージョンギタリストとしてはリー・リトナーがいるが、彼とのプレイスタイルを対比してみると面白い。リー・リトナーは直線的なギタースタイルであるのに対し、ラリー・カールトンはもっと柔らかい。サウンドも枯れたような響きを持っており、渋みがある。

■まとめ

ギタリストとしての高い実力はもちろん、松本孝弘やスティーヴ・ルカサーとのコラボにみられるような、幅広い活動で常に話題を提供してくれるラリー・カールトン。魅力的なギタリストです。

 - ギタリスト ,

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