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リードベーシスト特集

   

John_Entwisle

攻めのスタイル、リードベーススタイル!

バンドの重心を支えるベースですが、一般的には地味な印象があるでしょう。しかし、そのようなベースのイメージとは対照的なプレイスタイルが「リードベーススタイル」です。その名の通り、バンドをリードしていくようなベースのプレイスタイルであります。主にロック界で見られるプレイスタイルですが、意外にその歴史は長く、ザ・フーやクリームの時代にまで遡ります。

攻撃的なベーススタイルであるリードベーススタイルは、多くのベーシストに採用されておりますが、本記事ではリードベーシストとしてとりわけ有名なプレイヤーを紹介していきたいと思います。

正統派リードベーススタイル

■Mr.サンダーフィンガーと呼ばれたジョン・エントウィッスル

リードベーシストといえばやはりこの人、ジョン・エントウィッスル。暴れまわるザ・フーのメンバーの中でも、唯一不動で淡々と演奏する男。しかし、その姿とは対照的にベースプレイは一番やかましい。

ベースを歪ませたサウンドは完全に低音のギター。隙あらば動きまわるベーススタイルで、高音から低音まで縦横無尽に駆けまわる。独自のタッピング技術も作り上げており、ベースソロ時には洪水のように音が迫り来る。右手の指が雷のように速く動きます。そしてついたあだ名がMr.サンダーフィンガー。「リードベースとはなんぞや」を知りたければ、まず聞いておくべきベーシスト。

超攻撃的リードベースのティム・ボガート

カクタス、ヴァニラ・ファッジ、そしてジェフ・ベックとの伝説的トリオバンドであるBB&Aで知られる、ティム・ボガート。ジョン・エントウィッスルと同時期に活動していたベーシストであるが、同じリードベーシストでもそのスタイルは異なる。ジョン・エントウィッスルが低音から高音まで動きまくるスタイルであるのに対して、ティム・ボガートは音域移動を(ジョン・エントウィッスルと比較しては)それほど派手に行わない。

だが、ボトムがありながら強烈に歪ませたサウンドは凶暴そのもの。”攻撃性”を最も剥き出しにしたリードベーシストといえよう。ビリー・シーンにも影響を与えているように、リードベース界における影響力が非常に大きい。

うねるリードベース、ジャック・ブルース

クリームのベーシストとしてカリスマ的な人気を誇る、ジャック・ブルース。ティム・ボガート、ジョン・エントウィッスルと同時期に活躍しており、代表的なリードベースプレイヤーとして知られる。

ジャック・ブルースのリードベースはウネるように低音域を這いまわるスタイルで、ジョン・エントウィッスルやティム・ボガートとは異なる。攻撃的な面もありつつ、一歩引いた上で弾きまくることもあり、バランス重視なリードベーススタイル。

16分音符多用リードベーシスト、ゲディ・リー

ラッシュのリードボーカルにしてベーシストである、ゲディ・リー。海外では大人気のベーシストであるが、バンドの世界的知名度のわりには日本における認知度が低い。

リードベースタイプのベーシストだが、シンコペーションや16分音符の多用がその他のリードベーシストは異なる。流れるようなベースプレイというよりは、跳ねまわるようなベースプレイです。しかし、ファンクのような跳ねまわり方ではなく、あくまでロックのフィーリングで、フレーズ自体がシンコペーションで跳ねまわっている感じです。

サウンドは時期によって異なりますが、共通していえるのはめちゃくちゃ音がでかくて目立つということである。

行き着くところまで行ったビリー・シーン

ミスター・ビッグでの活動で日本人人気が高い、ビリー・シーン。ティム・ボガートのベーススタイルを土台に、リードベーススタイルを行き着くところまで進化させてしまった男。

超絶的な速弾き、タッピング、ハーモニクスなど、ギターを上回ることを目指したようなプレイスタイルで、とにかくそのテクニックの高さは圧巻。しかし、それでいてボトムを支える能力も優れている。リードベーススタイルはビリー・シーンの登場と共に最終進化を遂げたといっても過言ではありません。

ちょっと変わったリードベーススタイル

お化けベースのクリス・スクワイア

イエス不動のベーシストである、クリス・スクワイア。トレブルが強調された独特な浮遊感のサウンドに、駆けまわるような疾走感のあるフレージングが特徴。リードベースのキーワードとして、”攻撃性”というものがありますが、その点で言えばクリス・スクワイアのベーススタイルはあくまで楽曲の中での立ち位置が目立つだけであり、決して攻撃的なわけではないので典型的なリードベーススタイルとは大分異なります。しかし、一度聞いたら忘れない印象的なフレージングは、バンドを引っ張っているともいえるので、ちょっと変わったリードベーススタイルとしてご紹介します。

ファンキースタイルなフリー

ファンクとパンクを混ぜあわせたベーススタイルの、フリー。これまた一般的なリードベースとはちょっと違いますが、パンキッシュで攻撃的なグルーヴとレイバックしたファンキーなノリを絶妙に組み合わせたベーススタイルは、バンドをグイグイ引っ張っている。メロディアスなベースラインも得意としており、耳に残るフレーズが多い。

変態的スタイルのレス・クレイプール

変態的なプレイで知られる、レス・クレイプール。一般的なベーシストが弾くようなフレーズとは無縁。スラップも上手いが、これまた一風変わったスラップフレーズを弾く。変態的で普通ではないベーススタイルではあるが、必ずといっていいほどバンドの中核を担当しているので、やはりこれも一つのリードベーススタイルといえるでしょう。

意味のわからないフレーズを歌いながら弾く。完全に変態。

存在感のあるスティーブ・ハリス

プレイ自体が派手なわけではないが、なぜか存在感のある、スティーブ・ハリス。ベースのフレーズがめちゃくちゃに動きまわるわけではないが、特筆すべきはそのサウンド。ベースが聞こえにくいと言われるヘヴィ・メタルのジャンルにおいて、なぜかスティーブ・ハリスのベースだけはなぜかどの楽器よりもよく聞こえる。グルーヴがかなりアグレッシヴであり、ビリー・シーンのような派手なことをしていなくても存在感だけで目立つ。存在感でバンドをリードするということで、無理やりリードベーススタイルとしてご紹介させて頂きます。

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