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Lenny White(レニー・ホワイト)「軽やかなグルーヴ」

   

ジャズ・フュージョン界で活躍する一流のドラマー、Lenny White(レニー・ホワイト)

最も知られている活動としては、チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバー。また、マイルス・デイヴィスの「Bitches Brew」のレコーディングにも参加している。古くからジャズ・フュージョン界を中心に活動しており、ジョー・ヘンダーソン、アル・ディ・メオラ、スタン・ゲッツ、ジャコ・パストリアスマーカス・ミラー、ラリー・コリエル、ヴィクター・ベイリースタンリー・クラーク等と共演している。

特に最盛期のリターン・トゥ・フォーエバーに加入しており、スリリング・壮大・ファンタジーチックなリターン・トゥ・フォーエバーの音楽を独特なドラミングで支えていた。元々リターン・トゥ・フォーエバーはレニー・ホワイトではなくスティーヴ・ガッドにオファーを出していたが、それが叶わずレニー・ホワイトになったという逸話があります。結果的にはスタンリー・クラークとの相性が抜群だったため、レニー・ホワイトでよかったと私は思っています。

個性的なドラマーであるためか、同じベーシストと何度も組んだりしている。特にヴィクター・ベイリーもしくはスタンリー・クラークとのコンビがよく見られる。共通して二人共ルーズなタイム感を持っていることであろう。このことから、レニー・ホワイトはおそらく一緒にコンビを組んで楽しくなるようなドラマーなのだと思います。実際彼のプレイは聞いていて楽しいです。

プレイスタイル

独特な感覚を持っているドラマーであり、個性的。さすがこの時代のドラマーは個性溢れるドラマーが多いです。

両手を交差させないオープンハンド奏法が特徴的であり、そのオープンハンド奏法をフルに活用して自由に左右の手を用いる。そのことにより通常のドラマーとは異なるビートを刻んだり、異なるフレーズを叩く。

フレージングについては非常に独特であり、「レニー・ホワイトっぽい」手癖は聞けば直ぐにわかる。前述したようにオープンハンド奏法により、通常と異なり左右の手を交差させないが、そのことにより左手でハイハットを刻みながら右手でスネアを叩いたり、左手でスネアを叩きながら他のタムを自由に叩いたりと、非常にバリエーション豊かにドラムを叩く印象がある。手数は多いタイプであり、聞いていてわりかし慌ただしい部分もある。

グルーヴについても特徴的。ズシズシくるようなパワフルなタイプではなく、腰高で少し浮遊感もある軽いグルーヴ。バスドラムの音数も結構多いが、それについてもドンドンと響いてくるわけではなく、ポコポコっというような軽い感覚のグルーヴが特徴的。シャープな叩き方をせず、ルーズな部分を大いに残しているようなドラミングであるが、この「ポコポコしたバスドラム×浮遊感のある腰だがな感覚×ちょっとルーズ」というドラミングが独特のグルーヴを出すのである。腰高でルーズながらグルーヴするという意味でも、やはりスタンリー・クラークとの相性は抜群である。

聞けば聞くほどハマる

レニー・ホワイトは聞けば聞くほどハマっていくような中毒性の高いドラマーだと思います。テクニック的には当然現代ドラマーの方が凄く、そういった怪物どもに対抗できるようなテクニックは持っていません。

しかし、独特なグルーヴで手数を入れていくスタイルは聞いていて本当に気持ちが良い。一音一音が不思議とグルーヴするような不思議なドラマーです。あまり深く潜りこむようなグルーヴではありませんが、腰高でルーズなグルーヴはスリリングさを感じさせてハマったら病みつきになる。バスドラのポコポコした音も最高に格好が良いですし、本当に聞いていて楽しいドラマーです。

特に相性の良いベーシストとのコンビは是非聞いてみてください。スタンリー・クラークとのコンビは長年の付き合いがあるだけに、抜群のコンビネーションです。どちらともルーズでありながら手数は多く、若干腰高なグルーヴなのだが、二人が合わさることによりバンドに独特の緊張感と疾走感が生まれます。

おすすめのドラマーです。

 - ドラマー ,

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