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Richard Bona(リチャード・ボナ)「ジャコの再来」

   

ジャズ・フュージョン界で主に活躍するアフリカ出身のベーシスト、Richard Bona(リチャード・ボナ)

マイク・スターン、渡辺香津美、パット・メセニー、ボビー・マクファーリン、ジョー・ザヴィヌル、ランディー・ブレッカー、ラウル・ミドン等のミュージシャンと共演している。ソロアルバムも発表しています。

ジャコ・パストリアスから大きく影響を受けており、”ジャコ・パストリアスの再来”と呼ばれることもある。その高い実力から多くのミュージシャンに支持されている。

ちなみに、他人のアルバムだとやたらと弾きまくるわりには、自分のソロアルバムでは音楽性を重視してあまり弾かない

そして、ボーカリストとしても優秀である。パット・メセニー・グループにボーカリストとして参加したこともあります。

プレイスタイル

ジャコ・パストリアスに大きく影響を受けたプレイスタイルである。似ている部分は多々あるが、ジャコ・パストリアスのスタイルを自分なりに昇華しており、しっかりと自分の個性を持っている。

グルーヴ

どこか大陸の風を感じさせるような雄大なグルーヴ感覚。おそらくアフリカの土地で生まれ育ったことが大きく影響していると思います。

グルーヴ感覚はジャコと似ている部分はあるのですが、やはり上記の点が最も異なる。ジャコのグルーヴはR&Bに根ざしているが、リチャード・ボナはそうでもない。リチャード・ボナの根底に流れているのは故郷であるアフリカの音楽なのでしょう。ジャコのグルーヴに影響を受けながらも、それを自身の故郷の音楽のグルーヴと掛けあわせたことがリチャード・ボナの個性だと思います。

あと、音の立ち上がりが恐ろしくはやい

フレージング

フュージョン等のジャンルではアドリブでとにかく動き回る。いちいちフレーズがかっこいい上に、普通の人間にはとても弾けないようなフレーズを連発してくるのが困る。

でも、自分のアルバムでは動きまわらない。だって、曲が台無しになってしまうものね

ベースソロを含めてメロディアスなフレーズが多い。そしてそれでいてテクニカルなフレーズも多い。メロディアスなフレーズを超速で弾くのがリチャード・ボナ流。

ちなみにベースソロの時は、ベースで弾いているフレーズをそのままスキャットするという離れ業をこなすこともある。自分が唄っているフレーズをそのままベースで表現できるのであれば、メロディアスなフレージングがお手の物なのは必然ですね。

一方で手グセフレーズは意外と多い。特にベースソロでは、必ずといっていいほど使うお馴染みの手グセフレーズがある。手グセフレーズなのに、これまた普通の人間にはとても弾けないようなフレーズなのがリチャード・ボナの恐ろしいところ。

サウンド

聞いている人を包み込むような優しく美しいサウンドが特徴。クリーンサウンドが主ですが、ローランドのV-Bassのエフェクトを使用することもある。

まとめ

リチャード・ボナはとにかく上手い。聞けばすぐにわかるが、テクニック・フレージング・グルーヴの全てがセンスに溢れており、これほどまでにベースを自由に弾く人間もいない。プロの中でもかなり突出した能力を持っています。

リチャード・ボナのベースを聞くと彼の生まれ育った環境が、抽象的にではありますが浮かび上がってくる。グルーヴもフレージングも、とにかく優しく、美しい。広大な土地が見えてくるようで、まさに大陸系のグルーヴである。リチャード・ボナはジャコに影響を受けているが、こういった部分はジャコのベースにはあまり見られない部分である。

 - ベーシスト

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