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いまさらだけど、SEKAI NO OWARIって凄い

   

いまさらだけど、SEKAI NO OWARIって凄い。そんなことを最近思っている。

SEKAI NO OWARIといえば、Fukaseが率いる4人組のバンド。独特な世界観にファンもアンチも多い。正直、自分自身もSEKAI NO OWARIは別に好きではない。積極的に聞くということはないし、新曲をチェックすることもない。知っている曲と言えば、『Dragon Night』と『ANTI-HERO』だけ。聞いたことのある曲は他にもあるが、曲名を知っているのはそれだけ。つまり、ファンではない。あの世界観についても、「なんだこれ」と思っていた。

でも、いつしか気づいた。

テレビを観ている時に、彼らが演奏をするのに出食わすと、必ず最後まで観ている自分に。自分の好きなミュージシャンでさえ、最後まで見ないことがあるのに、なぜかSEKAI NO OWARIだけは見てしまう。

例えば、ミスチルとかB’zとかは昔から好き。でも、テレビに出てたとしても、そんなに好きな曲じゃないとチャンネルを変えてしまう。だが、SEKAI NO OWARIはそんなに好きではないのに、なぜか最後まで観る。

なんでだろうと考えてみたのだが、それは、「次はどんなことやるのかな」という興味をぼくがSEKAI NO OWARIに対して持っているからだということに気づいた。特に、どんな衣装で出てくるのか、どんなコンセプトで出てくるのか、ということに関心があるのだ。つまり、SEKAI NO OWARIの視覚に訴える表現について、どうやらぼくは無視できないようである。

ぼくにとって、似たようなミュージシャンとして、きゃりーぱみゅぱみゅとかBABY METALが挙げられる。彼女らも、衣装とか振り付けとかが気になって、テレビに出ると必ず最後まで見てしまう。さらに、彼女らについては曲も好きなので、新曲が出ると積極的にYoutubeで検索もする。

そうなると、ぼくにとってSEKAI NO OWARIときゃりー・BABY METALの違いは、曲が好きかどうかくらいなのだ。もしぼくがSEKAI NO OWARIの曲まで好きだったら、かなり熱心なファンになっていたかもしれない。

そうすると、「曲は別に好きではない」という程度の人間に対しても、なんとなく無視できないという状態を作り出せているSEKAI NO OWARIって、実は凄いバンドなんじゃないかという気がしてきたのだ。そこで、改めてSEKAI NO OWARIの何が凄いのか、整理してみた。

SEKAI NO OWARIの凄いところ

見た目全て

まず、見た目全てが気になる。

赤い髪、あの反乱軍みたいな衣装、ピエロ、あの女の人が持っている楽器、Fukaseが持っている無線みたいなやつ、あの旗。一言でまとめると、世界観。

突っ込みどころが多く、意味がわからない。でも、突っ込んでいる内にもはや曲は終わっている。もうその時点でSEKAI NO OWARIの手のひらで転がされている。だって、「好きの反対は無関心」だから。無関心でいられなくなった時点で、もう彼らの戦略は成功している。

音楽というのは聞いてもらわなければ意味が無い。その点、SEKAI NO OWARIは音楽を聞いてもらうために、それ以外の部分でもかなり工夫している。

歌詞

ムーンライト、スターリースカイ、ファイアーバード

なぜ、火の鳥が出てくるのか。やはり意味が分からない。でもそう、ぼくはこの歌詞を覚えている。

歌詞を覚えさせること。これが凄い。ぼくはSigur Rosというバンドが一番好きなのですが、彼らの歌詞なんて言語が違って、もはや単語一つのレベルで覚えていない。一番好きなバンドの曲の歌詞を一切覚えていないのに、そんなに好きでもないバンドの歌詞を覚えている。

そして彼らの歌詞は、あの見た目と相まって、ネタにしたくなる。実際にネタにされている。好きでもない人たちの間で、ネタになっているって、凄い。彼らは、勝手に話題にされる状態を作り出すことがとにかく上手い。

万人向けの曲

曲名まで知っているのはあまりないが、彼らの曲は誰でもが聞けるような曲だ。『Dragon Night』も一発で頭に残るようなメロディーだ。

例えば、Baby Metalなんかはメタルに免疫がないと、聞いているのが辛くなるだろう。だが、SEKAI NO OWARIにそれはない。

見た目とか歌詞の世界観で人々の関心を惹き、さらに曲も聴きやすいからなんとなく最後まで聴いてしまう。そしていつの間にか、メロディーを覚えてしまう。結果、SEKAI NO OWARIの曲を知っている人でいっぱいになる。

SEKAI NO OWARIは努力家集団

曲が良ければ勝手に広まっていく、ということは現実には滅多にない。

その点、SEKAI NO OWARIは、自分たちの曲を人々に聞いてもらうために、エッジィな世界観を作り上げて演出にめちゃくちゃ力を入れている。実は、超努力家集団なんじゃないか。

本当にいまさらではあるが、このことに気づいてから、ぼくはSEKAI NO OWARIのことが好きになった。批判を恐れず、どうすればもっと自分たちが注目されるかという点を常に考えている彼らは、心の底から魅力的である。

今後も、彼らがテレビに出ているのに出食わしたら、ぼくはチャンネルを変えずに最後まで観るだろう。

 - コラム

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