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【失恋】Taylor SwiftとMaroon5にみる男女の違い

      2015/06/08

■『共感』がポイント

売れるポップミュージックのポイント。それは、『共感』を得ることである。

わざわざ詞をメロディに乗っけて歌を届けるのだから、当然といえば当然である。伝えたいメッセージがないのであれば、わざわざ詞をつける必要性もない。

歌詞の内容は時代によって様々であり、時代背景を反映していることもある。そのため、古い曲を聞いてもいまいち詞の内容に共感ができなかったという経験をお持ちの方もいるだろう。

しかし、どの時代であろうと共通して人類が持つ悩みというものがある。それは、「恋」である。恋する相手に向けて詞を送ることはどの時代でもみられる。「恋」は時代を問わない普遍性を持つのである。

そして、恋をするということは、同時に失恋するということでもある。恋をした相手と結ばれるとは限らないし、結ばれた相手と別れることもある。つまり、「失恋」も時代を問わず、人々の心を悩ます普遍性を持つ。

そのためか、ポップスでは「恋」や「失恋」をテーマに扱った曲が多い。だって、『共感』が得られるから。会いたくて震えるけど結局会えないという、オチが毎度予想できる曲が売れるのも、まさにこの共感を武器にしているからといえる。

■男女の失恋ソング

さて、本記事では「失恋」ソングに注目してみたい。

共感を得やすい失恋ソングもポップスではよく歌われる。しかし、その歌詞の内容を読んでみると、男女ミュージシャンによって大分違うことにも気づく。同じ「失恋」をテーマにしていても、男女によって考え方が実は違うのかもしれない。

そこで、「失恋」をテーマにした曲を歌うミュージシャンを男女で一人(グループ)ずつ選んで、その歌詞の内容を比較してみた。

■女性代表:テイラー・スウィフト

taylorswift
女性ミュージシャンの失恋ソング代表はこの人以外に考えられないでしょう。そう、テイラー・スウィフト。

別れた男のことを歌詞にしてしまうという恐ろしい女。しかも、相手の男が有名人なので特定が容易というおまけ付き。我らがジョン・メイヤーも被害者です。いや、奴に限って言えばどっちが被害者かわからないか

「彼女の曲を聞くとスカっとする!」「彼女の歌に救われた!」。。。というようにまさに『共感』を最大限味方にした女性ミュージシャンである。しかし、個人的にテイラー・スウィフトの曲に共感する女性は警戒するようにしている。

だって、別れた男のことをボコボコに公開処刑するテイラー・スウィフトですが、そもそも長続きせずに付き合う男性を短期間で変えていくテイラーさん側にも間違いなく問題があるはずだからである。テイラーさんに共感する女性は自分の問題を棚上げにして男をボコボコにする。気がする。

そんなテイラー・スウィフトはアメリカで大人気。多くの女性の支持を受けています。また、人気番組テラスハウスの主題歌に使われたことにより、日本でも大ブレイク。余計なことしやがって

しかも、テイラー・スウィフトの「We Are Never Ever Getting Back Together」を結婚式で流す女が最近は増えているとかいう話を聞く。歌詞の内容を考えれば噴飯必至だが、いったい何を考えてあれを流してしまうのか。脳内がスイーツにでもなってしまったのか

■男性代表:マルーン5

maroon5
男性ミュージシャン代表は誰にしようかと迷いましたが、やっぱり彼らかな。マルーン5。

未練たっぷりの女々しい歌詞を爽やかなメロディに乗せて歌う。そして歌詞の内容を読んでは、そんなんだからお前はフラれるんだよと我々に思わせる。

ただ、女々しくて女々しくてぶん殴りたくなるようなこいつらの歌詞ですが、実際に男はこんなんもんだから意外と笑えない。自分を見ているような気分になります

ちなみに失恋ソングに対する男女の反応の差も興味深いかもしれない。

テイラー・スウィフトはおおっぴらに女性から支持を受けています。一方で、マルーン5の曲に対して「共感する」とおおっぴらに言う男は皆無だと思います。どんなに心の中では歌詞の内容に共感していようが、絶対にお外ではそれを口にしてはいけない事情が男にはある。なぜなら、あんな女々しい歌詞に共感しているということをおおっぴらに言ってしまうのは、オスとしてのプライドが許さないから。つまらないプライドだろうが、それだけは絶対にだめなんだ!

■二つの失恋ソング比較

We Are Never Ever Getting Back Together/Taylor Swift

テイラーさんの代表的失恋ソングといえば、「We Are Never Ever Getting Back Together」。

わかりやすいメロディ、可愛らしいPV、そして強烈な歌詞で大ヒットした曲です。「You Belong With Me」みたいな平和な曲はいずこへ。

歌詞の内容はシンプルで、「お前なんかとは二度とヨリを戻さないからな!」というもの。3分半ずっとそれだけを言っているので、これはもうさすがにヨリは戻さないんだろうということが十二分に伝わります。

男としては聞いていて胃が痛くなります。しかし、思い切りの良さにスカッとするような曲で、正直支持されている理由がすごくわかっちゃう。だって格好いいもん。
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Payphone/Maroon5


マルーン5の代表的失恋ソングといえば、「Payphone」。

爽やかなメロディで、これ以上ないくらいな良質ポップス。その一方でどこまでも未練たらたらで女々しい歌詞。しかし、先程も言ったように男の性質がリアルに表れているので、笑うに笑えない。

この曲の歌詞に思い当たる節がある男は数多いだろう。反面教師として自分を省みるのが吉
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■歌詞を比較

超序盤戦

二曲の歌詞の内容は対照的です。「Payphone」なんて開始15秒で既に未練タラタラですから

Where have the times gone? Baby, it’s all wrong
Where are the plans we made for two?
二人のあの時間はどこへ行ってしまったの?(別れるなんて)間違っているよ。
二人で考えた計画はどこへ行ってしまうの?
-Payphone

模範的未練タラタラ男で、一周回って清々しさをおぼえる。男は過去に縛られるとよく言いますが、まさにそれを表していますね。一方でテイラーさんは、

I remember when we broke up the first time
Saying “This is it, I’ve had enough”
Cause like

We hadn’t seen each other in a month
When you said you needed space… What?
Then you come around again and say
“Baby, I miss you and I swear I’m gonna change.Trust me.”
Remember how that lasted for a day?
I say “I hate you,” we break up, you call me…I love you.
-We Are Never Ever Getting Back Together

最初の30秒までの歌詞です。ざっくりと言うと、別れては戻るを繰り返してきた経緯を説明している。

マルーン5と同じく過去を振り返るテイラーさんですが、振返り方には大きな違いがある。テイラーさんの過去の振返り方は具体的である。描写が容易に脳内で再生できる。要は、「この男のこの部分がいやだ!我慢ならん!」というのがテイラーさんの中に明確あるのです。

対してマルーンさんは「別れるなんて間違っているよ!」と言いながらも、何が間違っているかについては言及していません。やばい。既に暗雲立ち込めている。

序盤戦

開始早々、既にマルーンさんの女々しさがテイラーさんによって押しつぶされそうですが、もう少し先を見てみましょう。マルーンさんのAメロ(00:18~)歌詞は以下。

Yeah, I, I know it’s hard to remember
The people we used to be…
It’s even harder to picture,That you’re not here next to me.
仲良かったあの時期を思い出すのは難しいかもしれないけど、ぼくにとっては君が隣にいないという現実の方が想像できない。
-Payphone

良い事言いますね。こんなにも愛しているのだから、許してやってほしいものです。何があったのかは知りませんが

その後の歌詞も印象的。

You say it’s too late to make it,But is it too late to try?
君はもう手遅れだというが、試すことさえもう手遅れだと言うのか?
-Payphone

泣ける。その通りです。まだ手遅れなんてなぜわかる?何があったかはわかりませんが、悪い部分を治してお互いまた上手くやっていくことだってできるはず。マルーンさんの言うとおり!

と思ったのも束の間。実はテイラーさんによって既に答えは用意されていた。

Then you come around again and say
“Baby, I miss you and I swear I’m gonna change.Trust me.”
Remember how that lasted for a day?
あなたはまた、「君が恋しい。ぼくは誓うよ、今度こそ変わる。信じてくれ」と言いに来るけど、それが一日しか続かなかったこと憶えている?
-We Are Never Ever Getting Back Together

。。。。返す言葉がありません。要は、「何度も試したけどお前が変わらないから別れるんだよ!」ということです。だめだ。それに気づけずに、この期に及んで「ねぇ、もう一度試してみよ?」とか悠長に言っているマルーンさんに勝ち目はない

サビ勝負

ポップスで一番重要なサビ!テイラーさんは曲開始40秒でいきなりサビにいきます。

We are never ever ever… getting back together
We are never ever ever… getting back together
You go talk to your friends, talk to my friends, talk to me
But we are never ever ever ever… getting back together.

Like, ever.
-We Are Never Ever Getting Back Together

メッセージは単純明快。もう二度と復縁はしないみたいです。しかも、最後に「永遠に」というダメ押しまでつけている。一方でマルーンさん。

Where have the times gone? Baby, it’s all wrong
Where are the plans we made for two?
-Payphone

オープニングの歌詞と全く同じ。気持ちはわかるが、その戦法は使えない!何度同じこと言っても、それでは相手には刺さらないんだ!と思ったら、後半に歌詞が少し付け足されています。ここで挽回するしかありませんね。

If “Happy Ever After” did exist,
I would still be holding you like this
(別れずに)幸せがまだ続いていたのなら、きっとこのように君を抱きしめているだろう

All those fairy tales are full of shit
One more fucking love song, I’ll be sick.
そんなお伽話は全部くそだ。ラブソングなんてもううんざりだ。

八つ当たりが始まりました。お前のそういうとこだよ

中盤戦〜終盤戦

さて、テイラーさんには関してはこれ以降特に展開はありません。とにかく二度とお前なんかとは戻らないと言い続けます。強い意志を感じますね。

そんで、マルーンさんも大体同じことを言い続けるのですが、一箇所展開が挟まれます。2:38からラップパートが始まって、自分の心の中をぶちまけるのです。ただし、自分の心の中をぶちまけるラップパートはWiz Khalifaに歌わせています。自分の気持ちを他の人に言わせるあたり、またしてもヘタレっぷりを存分に発揮していますが、ここのラップ歌詞も模範的なフラれた男すぎて笑えない。

Man fuk that shit
I’ll be out spending all this money while you sitting round
Wondering why it wasn’t you who came up from nothing
Made it from the bottom
Now when you see me I’m stunning
And all of my cars start with the push up a button
Telling me the chances I blew up or whatever you call it
Switched the number to my phone
So you never could call it
Don’t need my name or my show
You can tell it I’m ballin’
Swish, what a shame could have got picked
Had a really good game but you missed your last shot
So you talk about who you see at the top
Or what you could’ve saw
But sad to say it’s over for
Phantom pulled up valet open doors
Wiz like go away, got what you was looking for
Now ask me who they want
So you can go and take that little piece of shit with you
-Payphone

ざっくりと言うと、「おれについて来ればこんな生活ができたんだぜ!こんな景色がみれたんだぜ!でも、残念。今更何言っても遅いよ。じゃーね!」といった感じ。要するに、見返してやるということですね。

しかし、この曲はマルーン5の4枚めのアルバムの先行シングルです。この曲がいつの恋の話をしているかはわかりませんが、もし直前の恋の話をしているのであれば、既にマルーン5は十分に成功していた時期だったはずです。つまり、凄い生活ができるのを知った上で、女性の方は別れているはず。。。まあ、なんか悲しくなるのでもうやめよう。

■まとめ

このように同じ失恋ソングでも男女では大分違う。過去に縛られて女々しいながらも見返すことを目指す男。別れた男とはきれいすっぱりさよならして過去を切り捨てて前進していく女。こんなにも違いがあるんですね。

※歌詞は意訳です。

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