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Victor Bailey(ヴィクター・ベイリー)「楽しいベーシスト」

      2017/05/14

ウェザリポートのベーシストとしても有名なジャズ・フュージョン界で活躍する、Victor Bailey(ヴィクター・ベイリー)

ヴィクター・ベイリーはフュージョン界で人気のベーシストであり、オマー・ハキムレニー・ホワイト、ラリー・コリエル、マイケル・ブレッカー、ランディ・ブレッカー、ステップス・アヘッド、渡辺貞夫など数多くのフュージョン・ジャズ界の大物達と共演している。

特にジャコ・パストリアス亡き後のウェザリポートに加入したことで注目されています。ジャコの後釜としてウェザリポートに加入するのは相当なプレッシャーだったでしょうし、普通の神経だったら絶対にできないでしょう。

また、特徴として同じミュージシャンと何度も共演することにあります。何度も共演したくなるようなベーシストなのでしょう。

プレイスタイル

フュージョン界のベーシストといえば、正確無比で超絶テクニシャンというベーシストが多いですが、ヴィクター・ベイリーはそのようなタイプではない。

テクニックはもちろんあり、タッピング・スラップ・コード弾きなど多彩な技術を使用しますし、アドリブのベースソロもよくします。だが、どこか穴があるというか、隙のあるプレイスタイルで正確無比なタイプではありません。

ジャコ・パストリアスの影響は強く受けておりますが、グルーヴ感覚とサウンドは共に独自のものを持っている。

グルーヴ

ジャコのフォロワーベーシストは数多く、ヴィクター・ベイリーもジャコのプレイスタイルに強く影響を受けている一人です。しかし、ジャコに影響を受けていながらも、それでも人気のあるベーシストは、往々にしてジャコの単なるコピーでは終わらず、そこに自分の個性を付加しているのである。

ヴィクター・ベイリーもその一人である。特にグルーヴ感は明らかにジャコの影響を受けているにも関わらず、「ヴィクター・ベイリーらしさ」というのが確かに存在する。

ヴィクター・ベイリーのグルーヴはなんとも言えない不思議なグルーヴである。ヴィクター・ベイリーはあまりタイトなタイプではなく、リズムはゆるいタイプである。しかも、深く潜りこむような、腹の芯に響くようなグルーヴでもない。しかし、それにも関わらず不思議とクセになるような面白いグルーヴ感覚を持つのが特徴。

ヴィクター・ベイリーのグルーヴは胸のあたりをソワソワさせるような、聞いていてドキドキしてくるグルーヴである。このグルーヴが、好きな人にはたまらない。

ウネるようなグルーヴに、いちいち強調される16分の裏拍、ねちっこいミューティング、、、、粘土のような感覚であり、この不思議なグルーヴ感が聞いている人の身体にまとわりついてくる。

やはり一流のベーシストは必ず独自のグルーヴを持っている。しかも、それはリズムがタイトである必要が必ずしもない。スタンリー・クラークもリズムはタイトではないが、独自のグルーヴを持っている。ヴィクター・ベイリーもそういったグルーヴを持つベーシストである。

テクニック

スラップ、タッピング、コード弾きなど豊富なテクニックを持つが、ポイントはそれら全てが超上手いというわけではないこと。

スラップも結構使うが、超絶的なテクニックを持つわけではない。しかし、ねちっこいグルーヴを演出する。

タッピングも両手タッピングなどを行うが、どちらかというとベースソロの際のテンション芸としてワンポイントで使用する。

ベースソロ

ベースソロをよく弾くヴィクター・ベイリー。このベースソロもなんとも言えない魅力がある。フレーズをとめどなく弾いていくタイプで、その他にもスラップやタッピングなどを交えて盛り上がりを演出するタイプ。また、スライドを多用するのも特徴。

思いついたフレーズをどんどん弾いていくような感じで、ソロがまとまりきらないこともあるが、それをタッピングやスラップ、大ぶりのスライドプレイで無理やり盛り上がらせるのがヴィクター・ベイリーファンにとってはたまらない。

まとめ

リズムがタイトでないところも含めて、ヴィクター・ベイリーにはこういった大雑把さがあるのだが、その大雑把さがまさにヴィクター・ベイリーの魅力の一つだと思います。非常に人間っぽいベースプレイで、彼の性格がよく表れていると思います。ヴィクター・ベイリーのベースプレイはこういった大雑把さ含めて、全体的にベースを楽しく弾いていることが伝わってくる。

隙のない上手さではなく、逆に隙がいっぱいあるのだが、それがむしろ独特なグルーヴや彼の持つベースプレイの空気感を作り上げています。

実際に多くのミュージシャンと何度も共演しているのは、ヴィクター・ベイリーと共演するのが楽しいと、他のミュージシャンに思わせていることが大きいと思います。なんといったって、聞いている側を楽しく、気持ち良い気分にさせるのだから、一緒に演奏している人たちももちろん楽しいはずであろう。

 - ベーシスト ,

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